鳳凰三山への縦走路から北岳・農鳥岳を望む 
南アルプスガイド


南アルプス北部・南アルプス市全域俯瞰      山ガールHOME


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 南アルプスは、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳と北岳、間ノ岳、農鳥岳と、3000メートル峰がありながら首都圏に近く、
アクセスもいいことから手軽に登れる高峰であり、シ ーズン中はかなり人気の山です。
そんな南アルプスの名峰のいくつかをご紹介しています。
 
1.鳳凰山(地蔵ヶ岳)


山名読み ほうおうさん・じぞうがたけ
地域 南アルプス
所在地 山梨県
名山 全国100名山
標高(m) 2764
特徴・見どころ 地蔵岳と薬師岳、そして最高峰の観音岳を合わせて鳳凰三山という。信仰登山が行われた名残が、賽の河原などに安置された地蔵尊や山名に感じられる。白峰三山の展望台といわれるように、南アルプス北部の山々が形を変えて楽しめる。苔むした原生林の先には、花崗岩の白い砂にハイマツの緑、秋には紅葉が加わり美しい庭園風の景観が展開する
登山コース 夜叉神峠−鳳凰三山−広河原(13時間)
交通アクセス 甲府駅(バス80分)−夜叉神峠
花・高山植物 クルマユリ、ヤナギラン、クガイソウ、コバギボウシ、フシグロセンノウ、シシウド、タカネビランジ、タカネニガナ、オトギリソウ、ホウオウシャジン、ホタルブクロ、レンゲショウマ、シモツケソウ
野鳥名 ライチョウ、イワヒバリ
動物・昆虫名 ニホンカモシカ、クマ
温泉・露天風呂 青木鉱泉、御座石鉱泉
短歌 さがむねの をみねみかくし わすれくる いもがなよびて あをねしなくな
食 ほうとう(幅広い麺とキノコやカボチャなど季節の野菜を味噌で煮込んだ山梨の郷土料理。昔は地元の主食であり、毎晩の夕食として食したという。戦国時代、陣中食として武田信玄公が用いたと伝えられる。)

2. 北岳


俗名・別名 甲斐ヶ根
山名読み きただけ
地域 南アルプス
所在地 山梨県
名山 全国100名山
標高(m) 3192
特徴・見どころ 日本第2の高峰、長大な大樺沢の雪渓、バットレスと呼ばれる急峻でダイナミックな岩壁、豊富な高山植物と、どれをとっても第一級の山である。農鳥岳、間ノ岳とともに白峰三山と称され、その最高峰。山頂からの展望も申し分なく、登山路は岩尾根、草地、雪渓と変化に富んでいるが、落石には注意しよう。初夏に咲くキタダケソウは特産種である。
登山コース 広河原−肩の小屋−山頂−八本歯のコル−広河原(9時間30分)
交通アクセス 甲府駅(バス120分)−広河原
花・高山植物 キタダケソウ、ハクサンシャクナゲ、エゾリンドウ、ハクサンフウロ、ヒメシャジン、トウヤクリンドウ、オヤマノエンドウ、タカネマシオガマ、イワウメ
野鳥名 ライチョウ、イワヒバリ
動物・昆虫名 ニホンカモシカ、クマ
温泉・露天風呂 芦安温泉、南アルプス温泉、白根温泉
北岳の歌 専修大学山岳部部歌 作詞・作曲/不詳

    思いはるかな 北岳の
   いこいの峰に つどいたる
   我らが友よ 高らかに
   いざや歌わん
   お−リードハイマー

   あの峰この谷 あのフエース
   若き血潮の 高なりに
   かたく握りし ジッへルの
   ザイルにたくす
   お−リードハイマ

   吹雪に暮れる 日も過ぎて
   仰ぐ青さよ 我が心
   今ぞめざすは バットレス
   鳴れよハーケン
   お一リードハイマ

3・ 仙丈岳


俗名・別名 奥仙丈岳、前岳、大河内岳
山名読み せんじょうがたけ
地域 南アルプス
所在地 山梨県、長野県
名山 全国100名山
標高(m) 3033
特徴・見どころ 頂稜部に氷河期の名残である3つのカールを抱き、お花畑が広がる初夏の頃はとりわけ素晴らしい。なだらかでおおらかな山容から、南アルプスの女王ともいわれる。シーズン中運行されるバス終点の北沢峠付近は、樹齢数百年といわれるコメツガの原生林が広がり、ここから往復する登山者が多い。森林限界から上部では強風に注意。
登山コース 北沢峠から山頂往復(7時間10分)
交通アクセス 甲府駅(バス120分)−広河原(バス25分)−北沢峠
花・高山植物 チングルマ、コイワカガミ、オヤマノエンドウ、ツガザクラ、イワベンケイ、キバナシャクナゲ、シナノキンバイ、クロユリ、ヨツバシオガマ、グンナイフウロ
野鳥名 ライチョウ、イワヒバリ
動物・昆虫名 ニホンカモシカ、クマ
温泉・露天風呂 長谷村温泉、芦安温泉、桃の木温泉
短歌 仙丈の高根をいでて冬の日は天つみ空にかがやきにけり
松井芒人

4・ 甲斐駒ケ岳


俗名・別名 白崩山
山名読み かいこまがたけ
地域 南アルプス
所在地 山梨県、長野県
名山 全国100名山
標高(m) 2967
特徴・見どころ 花崗岩の鋭峰を見せて、ダイナミックにそびえる。特に黒戸尾根からの登山道は表尾根といわれ、南アルプス林道が開通するまでは主要な登山路だったが、北沢峠から往復する人が多くなったため、静かな山歩きが楽しめる。頂上付近には信仰登山の名残を感じさせる石像や鉄剣が残る。雪と見紛うばかりの白い砂とハイマツのコントラストが美しいが、特に下りではスリップに気をつけたい。
登山コース 北沢峠から山頂往復(7時間30分)
交通アクセス 甲府駅(バス120分)−広河原(バス25分)−北沢峠
花・高山植物 シャクナゲ、カニコウモリ
野鳥名 ライチョウ、イワヒバリ
動物・昆虫名 ニホンカモシカ、クマ
温泉・露天風呂 芦安温泉、桃の木温泉、長谷村温泉
俳句 甲斐駒の雲間の雪や山さくら
水原秋桜子