北東アジアの黄砂、この半世紀で5倍に増加。健康被害増加中!
NATUAL NEWS  2004.5.25



日本では「黄砂」大韓民国では「アジアのほこり」と呼ばれている中国の砂嵐は、この増大する黄砂に影響された大気の自然システムの機能変化で、地球規模で、呼吸器障害、通信障害および家畜、作物へ重大な影響を与え続けている。

UNEPのGEO年鑑によると、世界的な自然災害の80パーセントがアジアで生じ、これらは、森などのバイオマスを燃焼、および化石燃料の加工や燃焼の結果、人口密度の高い部分に集中する結果となっている。

中国では、その土地面積のほぼ30パーセントが砂漠化に影響され、毎年約65億USドルの経済損失と計算されている。
現在、中国のコビ砂漠は、常に北京に接近し、1994年から1999年まで52,400平方キロメートルずつ拡張していると観測。4億人もの人々が砂漠化の脅威の下に暮らしている。シベリアからの寒気団はこれらの乾燥した砂漠を撹拌、黄砂は成長しながら朝鮮半島および日本へと渡ってきている。

また、最近の科学的調査によると、他の砂漠地帯、特にサハラから起こる砂塵嵐は、カリブ海の珊瑚礁の生態系を破壊する結果となり、それが関係諸国の重大な問題に浮上してきていると報告されている。
いま地域全体のモニタリング拠点のネットワーク化など、
大気問題に取り組むアクションの加速が地球規模で各国政府の課題となっている。

プレスリリース
[United Nations Environment Programme ]

 
 
【5月25日  ネイチャル 編集部】


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